こんにちは。守口市会議員団です。
[2007.9.28] -[議会報告]
9月市議会定例会の貴重なお時間をいただき、市政運営に臨む私の所信の一端を申し述べ、議員各位並びに市民の皆様のご理解とご協力を賜りたいと存じます。
まず「教育」についてでございます。
不登校やいじめ問題、子どもの学力や体力の低下、さらには教職員の資質問題など、教育を取り巻く課題は山積しており、国においては教育基本法の改正を行うなど、教育再生に向け取り組もうとしており、本市におきましても、子どもたちが健やかに成長できる教育環境の整備が、急務であると考えております。
このためには、まずは教育委員会の活性化を図る必要があると考えるところから、教育委員会への新たな人材の登用や組織体制の確立に努め、学校現場への指導と連携強化を図ってまいります。
学校環境の整備につきましては、子供たちが安心して元気に走りまわり、飛び回ることによる体力向上と環境教育の観点から、小中学校の校庭の芝生化をモデル校において試行するとともに、学校施設の老朽化・耐震化などにつきましても計画的に実施するなど、教育環境の更なる充実に努めてまいります。
あわせて、幼児教育につきましても、防犯対策にも十分配慮し、開放感あふれる整備を検討していくとともに、「体力向上」への取り組みと「食」の大切さについて育み、また「我慢強さ」や「自ら頑張る力」につきましても、養っていく考えであります。
一方、教育は学校だけでなく家庭や地域といった社会全休の活動により実現できるものであることから、「(仮称)市民成人大学」の創設を図り、家庭や年齢層などの分野に見合った教育の充実に努めつつ、市域内の教育力の強化を図ってまいりたいと考えております。
次に「地域の活性化」についてでございます。
守口市には、これまで11ある公民館を中心とした地域や諸団体との連携、市民との強い絆のもと、行政と各々の役割を果たす中で、地域の課題解決や地域の活性化が図られ発展を遂げてきた、いわば守口市独自のまちづくりの歴史があるわけでございます。
しかしながら、大都市と隣接するという地理的要因による人口の流出入、核家族化や高齢化の進展などから、結果として、守口市の貴重な財産であります『地域の力』を減退させているといった状況が生じていると考えております。
私は、今、改めて自治の原点である『行政と地域の連携』を再生し、地域づくり活動を活性化することが、これからのまちづくりに欠かすことができないとの信念から、地域ごとに抱えておられる様々な課題の抽出と課題解決に向けた地域自らの取り組みをご提案いただき、これを行政が支援する、このような仕組み、いわゆる「地域分権」を早急に構築する必要があると考えております。
また、企業の地域貢献、地域活動の活性化を図る観点から「(仮称)守口市地域貢献企業登録制度」を創設し、行政と企業の連携強化をより一層図りつつ、効率的な行政サービスの推進を目指すとともに、地域活力の拠点であります商店街の活性化、中小企業支援につきましても、関係機関と進携を深めつつ、更なる推進に努めてまいります。
次に「人づくり・街づくり」についてでございます。
超高齢化を迎えている本市にあって、地域や隣・近所の皆さんの心温まる手助け・支えは、高齢者の方々などにとって、誠に心強い活動であります。
このような「助け合い・支え合い」活動に対し、行政が側面から支援することは誠に有意義でありますことから、こういった活動を継続し、更に拡大していただくための仕組みづくりに取り組んでまいりたいと考えております。
また、市域の大半が市街化され、市域面積が非常に狭い本市にあって、街づくりを進める上において、土地の高度利用等を図ることは、非常に重要なことであるため、社会情勢の動向も十分に踏まえつつ、地域活力を高める都市計画等の見直しを図るとともに、併せて、企業誘致策につきましても、まちの活性化、税収増の観点から取り組んでいく考えであります。
一方、市民の皆さんに守口市に住んでいる誇りを持っていただけるまちづくりを進めるために、市固有の歴史・文化を継承していくことも非常に大切なことであります。
そのため、本市の持つ文化財や郷土芸能、歴史的まち並みの保全や市の発展の歴史を語る上で顕著な方々などを紹介した歴史マップの作成に努めるとともに、守口の伝統野菜であり、今般大阪府のなにわ伝統野菜にも認証されました「守口大根」を本市の名産品として育てるべく取り組みつつ、現在市内農家の有志の方々の再生に向けた活動に対しましても積極的に働きかけを行うなど、市の固有財産を生かした特色のあるまちづくりにつきましても、取り組んでいく考えであります。
次に「安心・安全なまちづくり」についてでございます。
地球規模での環境問題が議論されている中にあって、本市の『ごみ問題』は、年々深刻さの度合いを増していると考えております。
大型ごみにつきましては、本年12月から市民の皆さんに経費の一部をご負担いただくこととなりますが、今後の守口市のごみ問題の解決に向けては、市民・事業者の皆さんに市の現状をより正しくお伝えし、ご意見をいただく中で、本市としてのごみの発生抑制・再使用・再生利用のより良い方策について検討を深め、取り組んでいく所存であります。
昨今、通り魔事件やひったくりなど、高齢者や女性の方々を狙った犯罪が多発する中、防犯委員会の方々を中心として、地域の防犯活動に取り組んでいただいており、市としましても地域の防犯灯設置に対しまして助成を行っておりますが、今後は、個々の家庭などにもご協力をいただき、「一戸一灯運動」の展開を図り、犯罪のない明るい街の推進に努めてまいります。
また、美しいまちづくりの観点からは、地域や市民、行政の役割分担のもと、美化活動の推進と美化意識の啓発に努めていくとともに、企業等への協力も求めつつ、緑化運動の充実にも取り組んでまいります。
最後に、「地域協働」についてでございます。
先ほど「地域の活性化」の中でも、その必要性については触れましたが、私は、持続性のあるまちづくりを実現するためには、住民主導、地域協働のまちづくりを進めることが最も重要であると考えております。
そのためには、まずは市として『市民に開かれた市政』を、より一層推進しなければならないと考えておりますところから、これまで以上に、情報公開に積極的に努めるとともに、今年度より職員が地域に出向き、事業説明を行っております「ふれあい講座」の普及促進は勿論のこと、私自身が地域に赴き、市民の皆さんと直接対話を交わす中で、守口市の進むべき将来のまちづくりをより確かなものとし市民の皆さんとともに『郷土守ロ・新生守口』の発展に向け、全力を傾けてまいる決意でございます。
議員各位におかれましては、私の意図するところをどうかお酌み取りいただき、今後の市政運営に対しまして、格段のご支援、ご協力を賜りますよう心からお願い申し上げる次第であります。