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  • こんにちは。守口市会議員団です。

    問われる総合計画との整合性―市立公民館

    [2013.1.27] -[インフォメーション]

    10館1分室ある公民館を5施設に統合し、

           コミュニティーセンターに転用

     

    「◦ 本市では、『守口市生涯学習推進計画』を策定し、市民の生涯学習活動を支援する施策を展開するため、生涯学習情報センターや公民館等で、文化活動をはじめ、多様な学習機会の提供に努めています。

     

    公民館においては、地域の特色を活かした活動を推進するため、講座等の事業を地域の人々の 参画を得て展開しています。

     

    ◦ スポーツ・レクリエーション活動促進のため、市民体育館、地区体育館に加え、学校体育施設等を開放し、また、淀川河川敷広場の管理運営とともに、企業内体育施設を活用し、スポーツ活動の場を市民に提供しています。」

     第五次守口市総合基本計画の基本目標Ⅰ「学びとつながりを深め、豊かな心と生きる力が育つまち」のうち「生涯学習の充実」の項目中、現状について述べた部分です。

     

     さらに「課題」では「生涯学習施設の老朽化が進んでいるため、生涯学習の場として良好な環境を確保する必要があります」と述べ「基本方針」では「生涯学習施設の整備にあたっては、利用者のニーズを踏まえ、計画的に進めていきます」としています。

     

     このほど「(仮称)守口市コミュニティセンター整備基本方針(たたき台)」なるものが市民生活課より議会に説明がありました。これは社会教育施設である公民館をコミュニティセンターへと施設の転換を図り、併せて現在10館1分室ある公民館を5施設に統廃合しようとするものです。庭窪公民館と北部公民館は公民館施設を使用し、残りは統廃合した学校施設を使用するのか新築するのかは不明ですが、学校跡地の利用は行うとしています。

     「たたき台」では、公民館利用者の減少と固定化、活用されていない図書室などが課題であるとしていますが、第5次総合基本計画での審議では一言もそのようなことに触れていませんでした。それどころか公民館の役割については冒頭の文章のように積極的に評価していたのです。

     

     さらに、生涯学習施設の整備についても利用者のニーズを踏まえ、計画的に進めるとしてながら、「たたき台」をつくるにあたってどのように利用者のニーズを把握したというのでしょう。

     

     文化活動をはじめ、多様な学習機会を提供し、地域の特色を活かした活動を推進するため、講座等の事業を地域の人々の参画を得て展開している生涯学習の拠点としての公民館は多くの市民に利用され喜ばれています。

     

     この公民館を半分の5館に縮小・統合し、原則有料のコミュニティセンターへと転換するのは紛れもない市民サービスの切り下げに他なりません。もりぐち改革ビジョンは「改革」と称する市民サービス削減計画であることがはっきりとしてきました。

     

     そもそも、公民館は社会教育施設であり「地方教育行政の組織及び運営に関する法律」において学校その他の教育機関の設置、管理及び廃止については教育委員会の権限であると明記しています。したがって、公民館の廃止等については教育委員会が第一義的にかかわらなければなりません。生涯学習・社会教育の観点からの議論がもっとも大切であるからです。

     

     にもかかわらず「たたき台」については市長部局の市民生活課が教育委員会にも相談せず単独で検討したもののようです。

     

     これでは「市長部局の暴走行為である」と指摘されても仕方がありません。