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  • こんにちは。守口市会議員団です。

    守口市議会で審議が止まっています。~質問が封じられたのではなく、ルールを守って発言しましょうとの注意が無視されたからです。

    [2012.3.10] -[議会報告]

     平成24年度の予算を審議する議会が2月23日から始まっています。 .  本来なら、3月7日、8日の2日間で2月24日に行われた市長の市政運営方針・各平成24年度予算案などに対する各派代表質問が終了し、12日から委員会審議が始まるところです。 .  しかし、3月7日、第3順位で登壇した「守口新政会」の会派を代表しての質問者が、1回目の市長と教育長の答弁が終わったところで、再質問に立ち、会期議規則に定められた、議長に届け出ている質問通告にないことを言い出しました。 .  議長は、まだ議員になって日の浅い議員だからルールをよく知らないのかもしれないと、発言者に、通告にない質問であるから答弁は控えさせていただきますと、諭しました。 .  ところが質問者は何を思ったか、「9月議会でも通告にない質問があったじゃないですか」と、議長に反論しました。 .  本来であれば議長は地方自治法に基づき(129条)、発言者を議場の外に退出させても構わないのですが、ことを大きくしないために会議を中断し(休憩)、公の場で質問者に恥をかかさないように配慮し、休憩中に問題を処理しようとしました。 .  当然、各会派の幹事長は、会派代表質問であるので「守口新政会」の幹事長と何度も交渉を持ち、発言を取り消すように説得しました。 .  新政会の幹事長と質問者は、『9月議会ではA議員が通告にない再質問をしたのになぜ今回はだめなのか』と、主張しました。しかし、前回ルール破りがあったから今度もルール違反が許されるという理屈はありません。 .  9月議会で本当にそのようなことがあったのかどうか、あったというのであればどのような質問であったのか、キチンと会議録で示してほしい、と、各会派の幹事長は、新政会の幹事長に事実で示すように求めました。 .  新政会の幹事長は、A議員の質問を調べたが、そんな事実はなかった。しかし、B議員が通告にない質問をしていた事実があると、会議録と質問通告用紙の写しをもって説明しました。 .  ところが、新政会の主張する部分は質問でもなんでもない、B議員が西端市長に対して本会議場で答弁する際に後ろの理事者に書いてもらいそのメモを見ながら答弁していることをたしなめている部分でした。 .  各派の幹事長からそのことを指摘されると、今度は突然再質問は通告に関連していると居直りを始めました。 .  守口新政会の質問者を含む3名の議員が各派の幹事長に説明に来たときには、質問をした当該議員は「(発言を)取り消したらいいんですね。取り消しても謝りたくはない」と、言っていましたので、取消すためには議決をしなければならないという手続きの説明が議会運営委員長より行われ、各派の幹事長も取消をして、ひきつづいて行われる委員会で質問をすればいいと、質問をする場所が委員会にあることも教示しました。 .  話し合いをしているときには、わかりましたと言っているのに、その後会派で話してくると言って会派に帰って来るとまた同じことの繰り返しが何度も続きました。 .  日の浅い議員が3人の会派だから、議会のルールも熟知していないために議会運営の基本から何度何度も各会派の幹事長が諭すように教えたにもかかわらず、突然守口新政会から議長不信任決議の動議が出されました。 .  議長不信任決議は賛成少数で否決されましたが、辛抱強く1期目と2期目の経験の少ない議員だけの会派であるからルールを熟知していないこともわかっているために、他の会派は辛抱強く説得を続けている時に、議長の人間性を否定するような不信任決議を出してくるその態度に他の議員一同唖然としました。 .  初めは、他の議員も通告にない質問したのだからなぜ悪いと主張していたのに、そんな事実がないとわかると、今度は通告の範囲内だと後出しじゃんけんの理屈でルールを踏みにじろうとし、そのために議長に悪罵を投げつけるような不信任決議案を提出するやり方は子供が駄々をこねている姿が想起されます。 .  しかし、議会は子供の遊びの場ではありません。 .  議長はやむなく、地方自治法の定めに従って発言の取り消しを求めるよう質問者に2度にわたって命じました。しかし、質問者は議長の命を拒否しました。 .  ルールを守らないものには地方自治法の定めるところにより懲罰を科さなければなりません。守口市議会では53年ぶりの懲罰委員会が設置され懲罰を科すことが決定しました。 .  議論の場である議会においては発言を封じる行為は許されません。日本共産党は相手がだれであっても不当に言論を封じられようとされるときには体を張って反対し、言論の自由を守ります。 .  しかし、議会での発言は井戸端会議や道端での会話ではありませんから、一定のルールがあります。そのルールは守らなければなりません。議長に質問通告さえすれば、守口市議会は時間制限も回数制限もありません。大げさに言えば無制限で議論を戦わすことができます。 .  なぜ質問通告をしておかなかったのか。守口新政会はそのことを反省すべきです。質問通告を出した後に思いついたことを入れようとするから無理が出ます。 .  この議会は、予算審議が行われますから、代表質問の後に委員会審議が待っています。代表質問でできなかった質問は委員会でできるのです。本会議での議事整理権を持つ議長が、制止したら、まずそれに従う。従ったのち、疑義があれば後日議長に申し出て決着をつければいいのです。ルールを破ったまま、ルールを破って何が悪いというのは居直り強盗の理屈です。 .  議会のルールの問題で、いわゆる議会の自律権の問題で予算審議が止まっています。平成24年予算案は3月中に審議を終了しなければ、暫定予算になります。 .  ふつうは「市長を応援している会派(一般的には与党と言いますが、新政会の幹事長は少なくとも自分は与党ではなく市長とは距離を置いていると主張していますのでこういう表現になります)」が、問題を起こしているのだから、市長が政治家としてのリーダーシップを発揮して事態の収拾に乗り出してもおかしくない話です。予算案の審議が進まないということは、自らが提案している議案の審議が進まないということです。予算を提案している市長はその責任をどのように感じているのでしょう。