こんにちは。守口市会議員団です。
[2011.10.21] -[議会報告]
9月22日に始まった9月定例会も間もなく閉会を迎えようとしています。新市長のお手並み拝見といった議会でしたが、予測されていたこととはいえあまりにもお粗末な議会対応でした。 . 所信表明の出来栄えは歴代市長の中でも最低と言ってもいいほど具体性に欠け、熱意と情熱の見えないものでした。守口市長としていったい何をやりたいのか、その方向さえも見えず、施策は「財政再建」だけで、具体的な方策は「行財政改革プロジェクトチーム」という職員の集団に丸投げするというものです。 . そんな中で迎えた各派代表質問は悲惨の一語に尽きます。各議員の一回目の質問には、担当組織が書き上げた答弁書を棒読みして何とかしのぎましたが、再質問に入ると馬脚を現して、自分の頭で考えず、自分の言葉てしゃべらず、後席にいる企画担当部長などが必死で走り書きして出来上がった答弁書を持って登壇する始末でした。市長の真意や熱意、考え方を聞かれているのに、職員に答弁書を書かせているから時間がかかって仕方がない。同時に市長の心のうちなど職員に判るはずがないからトンチンカンな答弁になってしまいます。 . 答弁を書いている職員も、自分の職域だけを守ろうとするから、答弁全体では一貫性がなく、統一性に欠けるものになってしまいます。それを棒読みする西端市長もそのことに全く気付かない有様です。市長給与を管轄する職員は、条例本則を変更しないから107万円の条例上の市長給料は適正であるとしか答弁書を書きようがない、一方、議員の既得権益など市長と与党が選挙の時に大阪維新の会の考え方に悪乗りして言っただけだから、守口市議会に現実には既得権益などあるはずがないのに無理にでもあるといわなければならないから、議員定数と議員報酬だとこじつけの答弁しかできない。市長の給料は適正で、議員の報酬は既得権益だと矛盾したことを平気で答弁してしまうのです。 . ついでに付け加えると、議員報酬削減の条例を提案した市長の与党を名乗る3人の議員は、市長の給料は報酬審議会で決められているものだから適正だが、議員の報酬は議会で決められるから既得権益だと言いました。議員の報酬も報酬審議会で決められていることさえも知らなかったのです。そのことを真崎議員に指摘されて、とうとう最後には議員報酬は適正であると答弁しました。矛盾を通り越して支離滅裂になってしまいました。 . 10月6日、7日で終了するはずだった各派代表質問は西端市長の答弁不能と、間違いを認めないという子供が駄々をこねるようなみっともない態度で11日、12日まで延びてしまいました。前代未聞の出来事でした。西端市長は自らの市長選挙勝利で「市政史に残る大改革の幕開け」と大風呂敷を広げましたが、「市政史上初めての大珍事」で歴史に残ることになってしまったのは皮肉なことでした。 . また、市長と考えを一にするとして応援する3人の議員も、その議論と論理構成が、粗雑で、幼稚で、短絡的であるにもかかわらず、いきなり議員提案として議員定数の削減や、報酬削減条例案提案という暴挙を行いました。それも提案理由の中で重点を置いたのが財政問題で、守口市議会が30名から22名へ定数削減、6万円の報酬削減した平成16年度より守口市の財政が厳しくなったことにより、さらに定数を削減し、報酬を削減しなければならないとしたのです。 . 今、猫も杓子も「財政が厳しい、財政を何とかしなければ」と、よく言います。しかし、財政を理解している人は多くはありません。ましてや、守口市は平成16年度に今後の財政の収支推計を行い、平成23年には186億円の累積赤字を抱えるという「財政危機」から出発して、「財政危機対策指針」など財政問題の解決のための計画を進めてきたのです。 . 昨日今日議員になって、この間の守口市の財政問題をとその経緯についてきちんと勉強していなければ、とてもじゃありませんが「財政問題で」と理由づけることは口が裂けてもできることではありません。 . 今の財政状況を平成16年度より厳しいということは、この間の財政危機対策などの計画が効果を出していないということですから、喜多市政、西口市政の批判にとどまらず、守口市の議員や職員引いては市民を批判することにつながるのです。守口市単独での市民サービス、たとえば敬老祝い金の廃止や、小児ぜんそく医療助成の廃止、市民プールの廃止、母子寮の廃止、守口市駅前トイレの休止など、市民も財政健全化の為に血を吐くような思いをして頑張ったのに、何の効果もなく、計画時の平成16年度よりも財政状況が厳しくなったと言われたらどんな思いを持つのでしょう。そのことに心を思いをはせることができない議員は政治家の資質が問われます。 . 案の定委員会で厳しい指摘の前に平成16年度よりも今の財政状況が厳しいという客観的な証拠を示すことができず、答弁不能に陥ってしまいました。条例案提案の根拠が崩壊したにもかかわらず、「見解の相違」として自説にこだわって手足をばたつかせる態度はとても政治家の態度とは思えませんでした。 . 近いうちに会議録が出来上がります。守口市のホームページで閲覧することができます。会議録を見れば一目瞭然です。市長と、そして自ら与党と名乗る3人の議員の9月議会での対応は新人であるということを差し引いても、合格点とはいかないようです。