こんにちは。守口市会議員団です。
[2010.11.17] -[新守口]
決算委員会の三日目は10月25日に開かれ、民生費について審議されました。
日本共産党の真崎求議員は国民健康保険への繰り出しについて今年行われた市長発議型タウンミーティングにおいて、「特別会計で一番苦しいのが、国民健康保険事業である。現在、国民健康保険事業は約40億円の赤字を抱えており、単年度収支の均衡に取り組んでいるが、その道のりは極めて厳しい。…一般会計からの繰入で特別会計の赤字を解消するのは、道理的におかしい。」と西口市長が述べていることを取り上げ、平成20年度から「連結決算」でも財政指標を定め基準額以上の赤字であれば、財政健全化団体として指定されることから累積赤字解消のため毎年度2億円の繰り入れを行っている。これが道理的におかしいというのであれば市長は道理的におかしいことをやっているということになる。これではこの決算を不認定にしてくれと言わんばかりだが市長の発言がおかしいのか、2億円の繰り入れがおかしいのかと追及しました。
西口市長は、いろいろと言い訳をしましたが論理的矛盾をきたし、タウンミーティングでの発言は言葉足らずであり申し訳なかったと陳謝しました。
また、改革クラブの議員からも、タウンミーティングでの市長の発言が取り上げられました。市長は公共施設の配置について「平成22年度は、人件費の一層の削減、市民ニーズに合わせて、施設(公民館、ムーブ21、文化センター、市民会館、南画美術館など)のあり方の見直しをゼロベースから行う。その結果に基づいて、平成23年度は施設の廃止変更などを行っていきたいと考えており、承認をもらえるよう議会に諮っていく」と、タウンミーティングで市民に説明していますが、現実には、例えば市民会館は来年度から3年間の指定管理者の募集のための準備を行っており、23年度に施設の見直しについて議会に諮ることは現実には不可能です。
改革クラブの議員はその点を厳しく追及、西口市長は答弁に窮し、長い間の審議中断ののち西口市長は自らの非を認め陳謝しました。
国民健康保険の繰り入れの問題と公共施設の配置見直しの問題については、守口市のホームページ上で訂正の文章を追加することで決着しました。
真崎議員はそのほかにも、養護老人ホームの措置について、21年度に1件の申請があった問題を取り上げ、この申請は却下されているが、日付が空白になっている点、異議申し立てができることの記載がされておらず、公文書としては疑義があると追及しました。
理事者は、日付の空白については気づいたときにすぐ訂正し、新たな文書を発行したこと、異議申し立てについての記載はこれまでもしていなかったことを認め、直ちに文書についてのひな形の見直しを行うことを約束しました。
その他、老人ホームの空調機の保守点検などの委託についての契約書のミスについても厳しく指摘しました。