こんにちは。守口市会議員団です。
[2022.1.26] -[インフォメーション・新守口・議会報告]
介護保険・くすのき広域連合議会開かれる~令和2年度決算に反対
生活を圧迫する高額保険料~守口市だけで517件の差し押さえ
昨年12月24目、くすのき広域連合(介護保険実施のための門真市、四条畷市、守口市で構成)の議会が行われ、守口市から杉本悦子議員と門真市からは福田英彦議員が出席しました。
広域連合議会の主な案件は、令和2年度の決算でした。この年度は第7期事業計画の最終年度でした。
コロナ禍のために行事等が開催できなかったこともあり、予算の執行率はおちている部分もありますが、主な費目の保険給付は99.1%と、介護サービスは通常通り行われていました。
実質収支は8憶8千百97万8千円の黒字です。
杉本議員は市民から相談の多い介護保険料の差し押さえについて質問を行いました。
介護保険料の滞納についての対策は支所である構成している各市で行っています。議会には、構成3市の支所長が出席していますので各支所の実態を聞きました。
門真市が差し押さえ件数より分納誓約件数が多いので、門真市では特別な取り組みをしているのかと質問すると、昨年から滞納処分をしているが、きめ細かく市民からの納付相談に応じていると答弁しました。
一方、守口市は滞納1812件のうち517件を差し押さえしており、分割納付を行う納付誓約は310件と非常に少なくなっています。守口市では他市に比べてどうして差し押さえが多いのかと正すと、財産がある上に何度呼び出しても応じないものについては差し押さえしていると答弁しました。
杉本議員は市民の声を照会しました。
保険料の納付相談で納窓口に行っても市の職員は、「差し押さえの一点張りで相談者の話も聞こうともしない」、「分割で納付しているが、納付書がなくなったので取りに行ったが、少しのタイムラグで、いきなり差し押さえされた」などです。
また、窓口で保険料の納付をめぐって口論になり、警察沙汰になったこともあり、市職員がまるでけんか腰で払ってもらおうとしていることを告発しました。
守口市のやり方は、街金融の取り立て屋かとみまがうばかりです。
差し押さえにあった市民にその後のことを尋ねると、「街金融に借金して保険料を納付したが、借金を返済するために借金を重ね、生活困窮に陥った」と、話されました。
国税通則法でも、生活を圧迫する滞納処分を厳しく戒めています。
杉本議員は市民に、こまめに支払ってもらうよう分割納付に応じられないかと正しましたが、守口市はまったく応じようとしませんでした。
かつて喜多市長時代には、管理職がチームを組んで市税や国民健康保険料など公共料金の滞納対策として土日を利用して滞納者のもとへ出向き、納付のお願いに回っていました。その活動の中で、市民の生活ぶりがわかり、あまりの困窮者には納付のお願いではなく「こどもさんにお菓子でも買ってあげて」と、お金を置いてくるというエピソードも生まれました。
市職員は公務員です。市民の幸せのために仕事をしているのであって、市民生活を圧迫することが目的ではないはずです。市民を市役所に呼びつけるのではなく、自らが出向いて市民の中に入ってこそ、守口市民の現状がわかるのではないでしょうか。
また、杉本議員は滞納者が出るのは65歳になるとすぐ年金からの天引きではなく、自ら納付する普通徴収であって、それが翌年度の4月まで続きます。そのことが滞納の原因にもなっていると考えられるので、普通徴収の期間を縮めるような改正も必要だと意見を述べました。
介護保険の平成2年度決算には、要介護認定の申請をしてから結果が出るまでの期間が法的に違反をしていること、納付相談に応じていないなどを理由に日本共産党は反対しました。