こんにちは。守口市会議員団です。
[2021.8.5] -[インフォメーション・新守口・新着情報]
令和2年度における国の一般会計税収が60・8兆円と過去最高になったことは国の税収構造のゆがみをあぶり出しています。これまでの最高額は平成30年度年度の60・4兆円、その前は平成2年度の60・1兆円でした。税収を消費税、法人税、所得税といった税源別の増減から見ると、構造変化が浮かび上がります。
平成2年度年度に4・6兆円だった消費税は平成30年度には17・7兆円、令和2年度には21兆円にまで増加、平成2年度に3%だった消費税率が平成26年4月に8%、令和元年10月に10%に引き上げられたことが増収の要因です。令和2年度は通年で税率10%だったため、税収増となりました。
一方、平成2年度に18・4兆円だった法人税は平成30年度12・3兆円、令和2年度11・2兆円に減少しています。
所得税も平成2年度26兆円、平成30年度19・9兆円、令和2年度19・2兆円に減っています。
法人税率や所得税の最高税率の引き下げに加え、
20年度は新型コロナウイルスの感染拡大による景気低迷が反映しました。
20年度は国内総生産(GDP)が前年度比4・6%減と、戦後最悪の落ち込みでした。そのもとでの消費税収増はそれだけ国民が搾り取られたことを示しています。