こんにちは。守口市会議員団です。
[2008.8.6] -[新守口]
守口市、門真市、四条畷市の3市で介護保険に関する事務を行っている「くすのき広域連合」の事務局長が、通勤手当の不正受給を行っていたことが明らかになりました。
この事務局長は、門真市から派遣されている職員で、門真市では雇用契約が一年契約で更新されている常勤嘱託職員です。
不正受給が発覚したのは、あるマスコミへの投書がきっかけでした。マスコミから通報を受けた守口市は、7月17日、くすのき広域連合の職員に対し投書の内容を調査・確認するように求めました。くすのき広域連合の職員は、管理者である四条畷市長、副管理者の門真市長に報告(守口市長は夏季休暇中であったため後日の報告になりました。)し、合わせて広域連合の全職員に対し、通勤経路、通勤方法について調査・確認を行いましたが、事務局長以外には違反がないことを確認しました。
7月18日の事情聴取で、不正受給を行っていたことを事務局長本人が認めました。
7月28日、3市の市長の会議が行われ、事務局長の処分について協議され、その場で決定され、29日に発令されました。
事務局長は、給料月額の10分の1の減給6か月とされました。
守口市選出のくすのき広域連合議員は、29日、処分内容、この間の対応について説明を受けました。
それによれば、交通費の不正受給は、平成19年10月から20年7月まで行われていました。また、電車通勤としながら、自家用車での通勤を行っていましたから、駐車場が必要ですが、守口市保健センターの地下駐車場に駐車していたことも明らかになりました。
守口市は、くすのき広域連合に公用車駐車用として2台分、管理上必要な駐車場として1台分、計3台の無料駐車券を発行していますが、事務局長は、くすのき広域連合が管理上必要としている無料券を利用して、平成15年4月から駐車していながら、本人は一円の負担もしていませんでした。
まさに、無料駐車券の私的利用による不正使用を、5年以上にもわたる長期間行っていたのです。
「事務局長は、全職員を管理・監督する立場にある。それがこんな不祥事を起こすとは、許せない」「なぜ長い間、こんなことが放置されていたのか」「減給6カ月では処分が甘いのではないか」「介護保険料は市民に耐えがたい負担になっている。その市民がこんな甘い処分では納得しないだろう」などの意見や感想が議員から出されました。くすのき広域連合は「現在の関係法令では最高の処分であり、理解をお願いしたい。」と、述べました。
守口市は保健センター駐車場の施設管理者として、事務局長が不正使用した駐車場使用料をくすのき広域連合に返還を請求するとしています。
保健センターの駐車場は、「市民健診」の受診者には1時間の無料券を渡していますが、通常は30分まで無料、30分を超えるごとに150円と、基本的に有料となっており、国や他の公共団体が使用する場合に規則によって免除となっています。
不正使用による駐車場使用料金返還の額は、今後の調査をまたなければなりませんが300万円近くになることが予測されています。