こんにちは。守口市会議員団です。
[2008.8.6] -[新守口]
守口市議会六月定例議会の本会議が一八日行われました。議事案件は前号でお知らせした通り、すべて即決で審議がされ満場一致で可決されました。その中で報告された平成一九年度の決算で五億円の補正について日本共産党真崎求議員が質疑を行いました。その要旨についてお知らせします。
真崎議員は平成十九年度決算で単年度で一四億四八〇〇万円、累積赤字は約四〇億円という結果は、前市長時代の平成十八年度決算の単年度黒字を利用して平成十九年十二月に行われた雑入及び繰り上げ充用金の減額補正という異例の財政処理が大きな誤りだったと指摘。市長は議会からの再三の質問にも財政は大丈夫である、財政再建に全力を傾注すると決意を延べられたが、わずか数カ月のうちにこれだけ大幅な見込み違いが生じたことは市長に市財政の見通しを期待するのに無理があったのではなかろうか。と疑問を呈示しました。そして財政再建を公約に市長に就任されたわけですから大丈夫と明言された根拠と大きく見込み違いを生じた赤字増額の原因を説明願いたいと述べました。
二点目に真崎議員は市長も後援団体も市長選挙において、平成一八年度決算における二九億円の累積赤字をとらえて、守口市は財政が大変なことになっている、夕張のようになると市民に不安をあおったが実際には四〇億円の赤字に膨らんだことをとらえ、これまでの主張と整合性をどのように考えているか、また責任をどのように認識し、責任をとろうとしているかと質問しました。
三点目に真崎議員は今後の対策についてただしました。「市長は選挙から一貫して平成二二年度までに財政再建を果たす、実質収支を黒字にと主張してこられた。二月の議員説明会でも早期健全化団体等適用防止計画は本当に実効性があるかと疑問を呈してきた。早期健全化団体等適用防止計画はわずか数カ月の寿命でしかなかったと無念の思いは推察できるがこの時点で平成二二年度の実質収支黒字化に固執していては、角をためて牛を殺すということにもなりかねない。公約の重みというのは同じ政治家として十分理解できるが大阪府の維新プログラム案も発表され、本市への影響額が平成二十年度約一億円、二一年度約一億四千万円とも推測され、今後、より以上に歳入確保が厳しくなることも予測される。私事にとらわれず実効性のある財政危機への対策を講じることが市長に課せられた最大の責務であるとかんがえるがどうか。」
市長答弁
市長は決算見込み額がこのような事態を招いた要因は歳入・歳出における執行管理と見込みに甘さがあったということにつきるとしながらも、どの部分でどのように執行管理と見込みが甘かったのかについてははいっさい明言はしませんでした。さらに財政健全化計画を期間も含め、できるだけ早期に見直してまいりたいと答弁し、これまで固執していた平成二二年までの健全化計画を事実上撤回しました。