こんにちは。守口市会議員団です。
馬場菊水線の自転車専用レーンが突然方向転換
自動車の車線も4車線のまま!市民に説明がないままの変更
平成31年2月定例会で西端市長は市政運営方針において「国道163号と内環状線を結ぶ、都市計画道路馬場菊水線は、歩行者や自転車の十分な通行空間を確保し、交通事故のない安全な道路環境の実現を図るため、平成32年度の完成を目指して、2車線化に向けた整備工事を実施してまいります。」と、述べました。
また、総務建設委員会でも、「今回整備させていただく予定の自転車通行帯の幅員としましては1.5メートルございます。」と、答弁し、自転車専用レーンを幅1.5メートルで設置するとしていました。
さらに、市民に広く公開されている「平成31年度新規事業実施計画書には馬場菊水線(全長1.8㎞)について、現在の4車線から2車線に変更し、既存歩道を1m拡幅、車道に自転車通行区間を整備すると明記しています。そして、平成31年度は約3億9千4百万円、総額7億6千9百万円の事業費を見込むとしています。
そして、この事業は、土居公園の整備事業にも深くかかわっています。
平成31年1月24日付で「都市再生整備計画」を国土交通省に提出していますが、これは旧守口保健所買収のための補助金の申請のための書類です。守口市都市核周辺地区整備方針で基幹事業として「都市計画道路馬場菊水線自転車走行空間整備事業」と位置付けています。その中で「市最大の土居商店街へのアクセスについては自転車を利用するケースが多くみられますが、歩行者、自転車の接触事故(歩行者事故25件、自転車75件『29年度』)が後を絶たず、活性化には安全に通行できる自転車走行空間の整備が必要となってきます。都市計画道路馬場菊水線の自転車走行空間を整備し、道路幅が狭く視距の悪い周辺道路から自転車を誘導すれば土居商店街まで安全にたどり着くことができ、市唯一の地区公園である大枝公園との連携が強化され、商店街の活性化に大きく寄与します」とまで述べています。つまり、土居商店街の活性化には馬場菊水線(大枝公園北側の道路)の自転車専用レーンの設置が不可欠であるというのです。そして、29年現在の100件の自転車・歩行者の事故を平成33年(令和3年)には75件に減らすとしています。
ところが、今年の9月になって突然、馬場菊水線の自転車専用レーンの設置を取りやめ「当面の間、暫定4車線として整備する」と、方向転換したのです。その理由について「2022年秋にオープン予定の大規模商業施設(門真市松生町右の図)の影響により、大幅な交通量の増加(休日1.5倍、平日1.25倍)が見込まれる」からとしています。
自転車専用レーンを設置するために守口市は、平成28年度に「都市計画道路馬場菊水線調査等業務委託」に1360万円もかけていたのです。その調査報告書では3案が提示されましたが、いずれも車道は2車線とし、自転車専用レーンを設置するとされていました。
自転車が安全に走行するためには専用レーンが必要です。すでに馬場菊水線の整備は一部が完了していますが、1面の写真のように、車道の端に「矢羽根」を描いただけの自転車レーンでは、府道などと同じように自動車が通るたびに恐怖を感じるようになっています。
国にも補助金申請で自転車専用レーンの設置を明示し、市長が市政運営方針で車道は2車線化すると示し、議会の委員会では自転車専用レーンの幅員は1.5mと説明していながら、いとも簡単に変更されてしまいました。
議会の議決の重みはないのでしょうか。そして何より、市民への説明責任はどうなっているのでしょうか。