こんにちは。守口市会議員団です。
[2020.11.16] -[インフォメーション・新守口・議会報告]
2019年度守口市決算が明らかに~実質収支18億円の黒字
借金残高減少も以前として高水準、老人福祉施策の貧弱さも
守口市の平成31年度(令和元年度)の決算が9月議会に提示され、審査が始まります。
当年度の普通建設工事は、旧守口保健所の購入(特別会計からの買戻し)、さくら小学校新築工事(令和2年度まで)図書館の建設(生涯学習情報センターの改修工事
、都市計画道路豊秀松月線整備事業(用地購入等)などが主なものです。
歳入総額633億2400万円、歳出総額610億3100万円、差し引き22億9200万円の黒字となっています。
翌年度に繰り越すべき財源が4億9700万円ありますから実質収支は17億9500万円となります。単年度収支では8億7300万円の黒字になります。
平成30年度は625億5400万円だった地方債残高(借金残高)は619億8500万円と、5億7000万円ほど減少しました。これは、当該年度に起債した額(借金した額)が、47億400万円であったのに対し、公債費(借金返済額)52億7400万円(元金)と返済額が上回ったためです。減少したとはいえ以前として高水準であることに代わりはありません。
経常収支では、平成27年度以来4年ぶりに100%を切り、99,5%となりました。
内訳は、人件費18,44%、扶助費が22,2%、公債費17,5%、物件費15%、維持補修費0,6%、補助費等12,1%、繰出し金13,7%となっています。
昨年に引き続き扶助費が人件費を上回っています。扶助費の内訳をみると一般財源ベースでは、生活保護費を児童福祉費が上回っています。
生活保護費は決算額では102億6100万円で、児童福祉費は88億7200万円と、生活保護費が上回っています。しかし、守口市が税金で(地方交付税を含む)で負担するいわゆる一般財源だけを比べてみると、生活保護費が22億7300万円で、児童福祉費が33億3500万円と、児童福祉費が上回ります。
決算総額だけを捉えて守口市の財政を圧迫しているのは「生活保護費」だという話が広まっています。しかし、実際は事業費には国や大阪府の補助金などが含まれますから、守口市の負担額がどうかという点を見なければなりません。
児童福祉費の中でも「単独事業」分が、生活保護費1億8000万円に対し、児童福祉費では14億5700万円にものぼり突出しています。
未来を担う子どもたちにお金をかけることは間違いではありませんが、その一方で老人福祉費にかけるお金がいかに少ないかも見ておかなければなりません。扶助費の中の老人福祉費は補助事業では0円、単独事業で1100万円とほとんどお金をかけていないことがわかります。