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  • こんにちは。守口市会議員団です。

    新守口№2464 2020.7.5 99.5%の神業ともいうべき高落札率~問われる入札制度

    [2020.7.9] -[インフォメーション新守口新着情報]

    面妖な入札~三者のうち一者辞退 一者予算金額超え
    99.5%の神業ともいうべき高落札率~問われる入札制度

     

     守口市議会6月定例会で契約議案が5件提案され、いずれも可決しました。
     物品購入の契約議案は1件でした。政府が進めているGIGAスクール構想による小・中学校の児童・生徒に「タブレット一人一台」を実現するために第一弾として、3080台を購入するために令和2年5月7日に仮契約したもので、議会の議決を得て本契約しようとするものです。

     入札は一般競争入札で行われ3者が参加しました。一般競争入札は、指名競争と違い業者の意思で自由に参加できるものです。ところが、1者は自ら入札に参加しておきながら「辞退」し、残りの2者で競争入札が行われました。
     このタブレット購入の予算は令和元年度に補正され、令和3年に繰り越しされています。その購入のための予算は1億7千9百86万5千円と、今年の3月には既に公表されていました。5月の入札日には守口市の予算は明らかにされていたのです。
     ところが、入札に参加した㈱大塚商会LA関西営業部は、入札金額を1億6千5百8万8千円としました。消費税を入れると1億8千百59万6千8百円と予算額をはるかにオーバーしてしまいます。
     公共事業の入札に参加する業者は公開されているあらゆる情報を入手して、落札するために努力します。地方自治体が予算以上の予定価格を設定するはずもなく、予算以上の買い物をすることもあり得ないのは周知の事実です。この業者は、初めから落札する意思がなかったといわなければなりません。

     予定価格は発注者(守口市教育委員会が)が事前に設定する落札上限価格です。予定価格が予算よりも少ない金額に設定されるのは当然のことです。競争は予定価格内で行われるのが普通です。
     ところが、今回は、入札に参加した業者3者のうち1者は辞退、もう1者は予算を超える入札金額で落札の意思がなかったということです。
     残る落札した業者の入札価格は、予定価格の99.5%という神業ともいうべき高落札率です。
     95%を超えれば「談合」との指摘もありますが、今回のタブレット購入の入札は、異例なことが多すぎます。
     落札業者以外は「お付き合い」で参加したのではないかとの疑念も生まれます。
     3者のうち1者が辞退、1者が予算をもオーバー、その上落札率が99.5%と、ほぼ、予定価格と同額。このような入札が続けば、公共の事業での入札制度のそのものの真価が問われることになります。