[2020.5.1] -[新守口・議会報告]
旧本庁舎解体工事~またもや契約変更
6億9千万円の設計金額が9億6千8百万円
大幅に膨れ上がった解体工事費
2019年度 補正予算等についてその内容をお知らせします。
『契約』
議案第3号…旧本庁舎解体工事請負契約の変更について
内容
平成30年6月守口市議会定例会において、議案第31号で議決された旧本庁舎解体工事請負契約の締結に基づいて、平成30年6月22日に有限会社ダイナ建設と本契約を締結し、工事に着手しましたが、契約金額等の変更の必要性が生じたことにより、平成31年3月25日に変更の契約を締結しました。
ところが、この度、解体工事受注者が再度実施した石綿(アスベスト)についての調査の結果、追加の石綿含有建材の存在が確認されたことにより、本工事における石綿除去工法を見直すとともに、大気中濃度測定及び施工監視について強化するなど、飛散防止対策に万全を期するため、必要な費用の増額と工期延長を変更内容とする仮契約を令和2年1月17日に締結しました。
したがって、地方自治法第96条第1項第5号及び議会の議決に付すべき契約及び財産の取得又は処分に関する条例第2条の規定により、議会の議決を経て、変更しようとするもの。
変更事項
●契約金
【変更前】
8億6千802万8千400円
【変更後】
9億6千883万5千949円
●契約保証金
【変更前】
8千680万3千円
【変更後】
9千688万4千円
●完成(工期)
【変更前】
令和2年3月31日
【変更後】
令和3年3月31日
『債権放棄』
議案第2号…守口市水道条例に基づく水道料金に係る債権の放棄について
●債権の種類
水道料金(給水料金及びメーター料)
●放棄する債権の額及び件数
平成21年度~26年度
●放棄する債権の額
3百17万3千百94円
●件数
814件
理由等
民法第173条第1号に規定する消滅時効期間(2年)を経過したことによるもの。
『一般会計補正予算』
議案第5号…歳入歳出の補正(第6号)
予算補正の額は13億1千4百53万円で、予算総額は6百68億5千89万5千円になります。
●退職金の補正
今年3月に定年退職以外の退職者23人分2億1千7百52万円。
●児童扶養手当の補正
児童扶養手当給付費負担金が1億1千7百28万円。現在、4月8月12月と、年3回支給されていますが昨年の11月から奇数月に年6回支給されることに変更されました。それに伴い今年度は4月、8月、11月、1月、3月の支給となり、今年度に限って15か月の予算が必要になりますので3カ月分の補正を行うものです。
●都市計画道路整備費の補正
また、都市計画道路豊秀松月線整備事業では、3千7百万円の補正で土地購入・補償の予算総額は4億300万円。ただし、事業は一部年度内に終わらず、1億7千百万円を来年度に繰り越しします。
●障がい者福祉費の補正
障がい児童通所支援事業が主なものです。放課後ディサービスに通う児童をのべ300件と予定していましたが6千22件と大幅に増加したことによるものです。重症心身障がい児を通わせる事業所も含めると29か所に到達しています。(令和2年2月5日現在=大阪府資料)
●GIGAスクール端末整備事業・校内ネットワーク整備事業の補正
GIGAスクール構想は、令和元年年12月13日に閣議決定され、子ども1人に1台の端末と高速大容量の通信ネットワークを全国の小学校に整備するための経費を組み込む補正予算案が決定されました。政府が補正予算案のなかに折り込んだ施策には、ハード面では
①児童生徒1人1台コンピュータを実現するために、1台あたり4万5千円万円を補助し、2023年年までに達成する。
②2020年中にすべての小・中・高校・特別支援学校などで高速大容量の通信ネットワークが整備されるよう費用の1/2を補助する。
③政府でモデル仕様書を用意し、都道府県レベルで共同調達など、より効果的・効率的な調達ができるように支援する。
と、しています。
これに対して、「これまでだってパソコンの授業はかなり前からあった。だが、普段は鍵がかかっており、週に1回くらいあるパソコンの授業でみんなが一斉に使い方を学ぶ、そんな使用法ばかりである。そのやり方を生み出した要因を変えなければ、結局同じことになるだけ。官邸の教育再生実行会議が提唱したことだそうだが、おそらく、売れないパソコン業界の販売経路として、学校を考えたという側面が強いのではないだろうか。」との批判も根強いものがあります。
守口市は今年度は予算の補正だけで次年度に繰り越しします。今年度補正し交付決定を受ければ上の図のように、事業費から国の補助金を差し引いた残りに全額充当できる補正予算債の活用ができるため、一般財源が要らないからです。