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  • こんにちは。守口市会議員団です。

    新守口№2444 2020.2.9 守口市旧本庁舎の解体工事再開へ 住民の不安は払拭されたのか?

    [2020.4.17] -[インフォメーション新守口]

    守口市旧本庁舎の解体工事再開へ
       住民の不安は払拭されたのか?住民合意は取れたのか?

     

     アスベスト除去工事で近隣住民の不信を招き、工事が止まっている守口市旧本庁舎解体工事の説明会が1月23日、守口市役所103号室で行われました。事業主守口市と請負業者ダイナ建設、工事管理者建綜研の3者は昨年までに5回の石綿説明会を開いていますが、今年になって初めての説明会です。
     この説明会には膨大な資料が提出されました。ASAの清掃業務監視の作業日報や粉じん測定結果、これまでの経過のまとめ、アスベスト含有の石膏ボードやスレートの除去工事の作業計画、同じく接着剤、床ビニールシート等の除去計画、同配管エルボ除去計画、同防水アスファルト除去計画、同内装仕上げ材除去はウォータージェット工法の説明、同内装仕上げ材は剥離剤を使用しケレン工法にて行うその作業手順の説明などの資料が提出されました。
     また同時に1月28日に大阪府の確認を受けて了解が出れば直ちに接着剤等の除去工事に入っていくとしています。

     アスベスト含有の床ビニールシートの接着剤は、本館1階、3階、1号別館1階から5階、および階段室で使用されていました。
     「ビニール系床材は、湿潤化を行い、手または電動スクレーパー、バールを用いて行い、接着剤は集塵装置付き床面研磨機により除去する」として、飛散防止漏洩管理については、「作業前にスモークマシンにより養生区域内でスモークを充満させ、『空気たまり箇所』『漏えい』『風の流れ』『換気状況』を確認する」スモークテストを行う。また、「守口市によりスモークテスターを使用し、粉じんの漏えいがないことを確認する、デジタル粉塵計で測定を行い、『0カウント」』確認後使用するなど集塵・排気装置の確認を行う」としています。

     

    スモークマシン
     人工的にスモークを発生させる装置。舞台では粘度の高い液体を霧状に噴出させることにより、各種照明機材の光源やレーザーの光のラインを見えやすくし、より照明効果を高めるための機械です。また霧や、雲のような演出を行う為にも使用されています。

     

     作業中は、「集じん排気装置排気口にてデジタル粉塵計での測定を行う。数値がカウントされるなど異常があった場合は作業を中止し原因を特定し対策を行う。」また、「敷地境界では、デジタル粉塵計測定を行うとしています。作業中の、敷地境界7点にてデジタル粉塵計での測定であり、1点だけでも数値が高いなどの異常があった場合

    は、風向きなどを考慮したうえで、作業中止などの対策を行い原因の究明を行う」としています。
     養生撤去前の測定では
     「サンテクノスにより養生内の測定を行う。アスベストが無い事を確認してから養生撤去を行う」としています。

     旧本庁舎の境界には3メートルのパネルとその上部に防音シートを張り巡らし、建物の周りの足場を覆うようにして防音パネルが張られています。音ができる限り外に漏れないように配慮されているものです。
     この施工業者は平成30年12月上旬から翌年1月末まで約2カ月かけて「レベル3建材」を割らずに丁寧に撤去する計画となっていましたが、それを12月7日の説明会後のわずか2日間でほとんどを撤去してしまいました。当時の説明会の資料でも「できる限り原形のまま手壊しとする。万が一、切断する場合は集塵装置つきグラインダーを使用する」としていました。ところが、一般社団法人 建築物石綿含有建材調査者協会(ASA)が、守口市財産活用課の要請を受けて、令和元年9 月3日、市職員立会の下、現在中断されている旧守口市役所アスベスト対策工事現場に立ち入り、目視により天井板・壁板の撤去状況を目視確認したとする報告書によれば、「天井板・壁板を割りながら撤去したとみられる痕跡があった」ことが判明しました。「レベル3建材」であっても破砕すればアスベストが飛散し危険なため、大阪府条例は「レベル3建材」の除去の際には「原則として、手作業により原形のまま除去すること。やむを得ず機械等を使用して除去する場合は、石綿含有建築材料に散水してこれを除去すること」を求めています。
     このように法令に「違反した工事」を行い、近隣住民に不安を覚えさせた施工業者には何のペナルティもなく事業を継続せている守口市にも住民の批判の声は高まっています。
     工事を再開させるにあたって本当に住民の不安は払しょくできたのでしょうか?住民の理解は得られたのでしょうか?
     守口市は事業主としてまた公の機関として住民合意に全力を傾注する必要があります。

     

    粉じん計とは
    粉じん計は粉じんの質量から濃度を計測する。測定対象は、主に一般室内や屋外大気。
     用途として作業環境、ビル環境、住宅環境、学校などで使用。 
     測定結果は、質量濃度「mg/㎥」で表示