こんにちは。守口市会議員団です。
[2020.4.17] -[インフォメーション・新守口・議会報告]
日本共産党の杉本議員が12月定例議会一般質問で
守口市旧本庁舎解体工事でのずさんな施行を告発!
作業員と地域住民の健康調査を求める
令和元年12月議会で日本共産党の杉本議員が一般質問を行いました。旧本庁舎アスベスト除去工事に関する部分を紹介します
まずは、旧本庁舎解体工事でのアスベスト除去での、作業員と近隣住宅の健康調査についてお伺いします。
2018年(平成30年)12月6日から8日まで、アスベスト含有の成型板(天井材)撤去が行われました。守口市は「残された天井軽鉄材、天井解体材を調査した結果、天井軽鉄材にビスが残っており、また、天井解体材が小片であることから、バール解体が行われたと考えられます。」としています。
アスベスト含有の成型板は通常レベル3として扱われます。通常、アスベストはその発じん性によって分類されます。アスベストは建材に様々な形で含まれますが、利用されている形状や密度によって、解体工事の際に飛散するリスクも異なります。飛散リスクが高いものほど、近隣への影響を及ぼしやすいため、危険性が高いとされています。したがってレベル3というのは極めて飛散性が少ないものです。成形板等の石綿含有建材は、割れにくい建材なので注意をして取り外しを行えば、飛散のリスクは低いのです。
ところが、旧本庁舎解体工事ではこの成型板が、バール等で無造作に割りながら撤去が行われていた様子が確認されています。これは、アスベストが粉じんとして飛散していた可能性がきわめて高いということです。
さて、アスベスト除去工事を行う場合、石綿障害予防規則に基づき、作業員全員に特別講習を行わなければなりません。また、同じく健康診断の実施し、記録を40年間保管することが義務付けられています。
旧本庁舎アスベスト除去工事で作業員の安全は本当に守られているのでしょうか。市民が守口市に情報公開の請求をしても、事業者から報告がないので公文書として存在しないので非公開という扱いです。
守口市は工事の発注者として、また、行政府として作業員の特別講習をどのように行われたのか、健康診断が法令に基づいて行われているのか、記録は保管されているのか、把握すべきではありませんか。作業員には外国人の労働者も含まれています。遠い異国の地で危険な作業を何も知らずに、例えばレベル3のアスベスト含有の成型板を乱暴に破壊する作業を行わされていたとすればこんなに恐ろしいことはありません。守口市は、守口市の責任で作業員の健康診断を行うべきです。
また、この乱暴で無法な解体作業は、アスベストを飛散させた疑いが濃厚です。近隣住民の健康被害も心配されるところです。したがって、近隣住民の方の健康診断も行うべきと考えますがいかがでしょうか。
胸部のレントゲンでアスベストが肺に入っているかどうかという一定の所見が出ます。時間の経過とともに、両肺野に 石綿による不整形陰影があったり、又は石綿による胸膜肥厚があったりすると、アスベストによる被害を受けているということになります。
早急に、作業員と近隣住民の健康診断の実施をお考え下さい。
理事者答弁
今回のバールを用いての解体作業ではアスベスト飛散防止のために散水をしていたと業者から聞き取りをしておりこの報告に基づけば一般大気中への飛散はないものと考える。
また、作業者の特別教育・健康診断は業者において実施済みとの報告を受けている。
近隣住民の健康診断は敷地境界における規制基準は十分に達しているので考えていない。
杉本議員の指摘
全く他人事だ。散水していればバールで破壊していいとは暴論だ、成型物だからレベル3になっている。厚労省の「マニュアル」にも反する行為を容認するようでは住民の不安は解消できないし安全は守れない。