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  • こんにちは。守口市会議員団です。

    この間の議論の積み重ねを一方的に破棄した維新会派に議会困惑

    [2019.10.16] -[インフォメーション新守口議会報告]

    議会へのタブレット導入の費用負担に維新会派から異議
            この間の議論の積み重ねを一方的に破棄した維新会派に議会困惑

     

     守口市議会9月定例会は9月12日から27日までの16日間の日程で行われました。
     この間、大阪維新の会守口市議会議員団の議案への対応について議会全体が振り回される事態が生じました。
     事の起こりは、議員へ貸与する「板状の電子機器」であるタブレットの購入と通信費などの補正予算を巡って「維新市議団」が突然反対だと言いだしたことです。
     
    政党内部のことは政党内部で解決が基本
     
     もちろん賛成、反対は会派の判断によるもので他から態度を強制されるものではありませんが、もともと議会改革の一環と称し、ペーパーレスのためにタブレットの導入を検討したいと、前期からこの問題をリードしてきたのは「維新市議団」だったのです。統一地方選挙後も各派代表者会議や議会運営委員会でそれぞれの会派の意思を確認したうえで、市議会議長が執行部に予算計上を要請し、9月議会に予算が上程されたのです。
     タブレットを提案した会派である「維新市議団」が反対を表明するのであれば納得のいく説明が必要です。ところが「新人の4人の議員は「全く知らなかった」「会派を出た2人の議員が勝手にやっていたことだ」では大阪維新の会という政党のガバナンスが問われるだけです。この政党は議論もせずに勝手に議会で発言したり提案したりでき、その責任は個人にあるとするのでは、政党として無責任極まりないものです。政党内部のことは政党内部で解決し、外部に持ち出さない最低の矜持を確保すべきです。
     
    委員会での態度と本会議での態度が異なる問題
     
     タブレットの購入費用や通信費には税金での負担は認められないというのは一つの見識です。したがって「維新市議団」が反対だというのであれば最後まで貫き通すことが重要です。
     18日の総務建設委員会では開会直前に補正予算に反対すると申し出がありました。その前の福祉教育委員会・市民環境委員会では補正予算には賛成の態度でした。予算は便宜上3委員会に分割して審議されていますが、予算は一体として賛否の態度を決めるのが守口市議会の通例です。したがって議会全体が維新市議団にこれまでの通例(慣習法)を順守するように求めたのは当然です。それでも「維新市議団」は総務建設委員会で反対するという態度を譲らず、委員会では反対の態度をとりました。
     ところが今度は、27日の本会議でタブレットの部分は反対だが補正予算には賛成すると言いだしました。委員会で反対討論を行ったうえで反対した補正予算に本会議で賛成するというのです。このような事がまかり通れば議会審議のルールはないも同然になります。
     議会の他の会派が維新市議団に良識を持って、議会運営のルールを守るように求めるのは当然のことです。
     もちろん委員会審査から本会議までの間に反対から賛成に変わる何らかの事情変更があった場合には当然態度が変わることはあります。しかし、「補正予算に含まれている他の予算はどれも市民生活において重要な案件と判断し、賛成といたしました。」と、いうのであれば委員会審査の時にも同様の態度をとるべきだったのです。委員会と本会議で態度を変える必然性は全くありません。
     政党の会派である以上、「新人だから」とか「議会運営に未熟だから」という甘えは許されません。プロになった以上、できて当たり前、そうでなければ、それこそ税金のムダづかいです。「身を切る改革」を言う前に、議員としての資質を「身に着ける改革」を先行させるべきです。