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  • こんにちは。守口市会議員団です。

    西口勇市長、選挙公約で掲げた「財政再建」は名ばかり借金で赤字補てんのごまかし(新守口No1773、2008年4月13日)

    [2008.4.15] -[新守口]

    平成一九年度補正予算に突然出された退職手当債(借金)十四億円

     守口市議会三月定例会は、西口市長から、平成19年度の補正予算が提案されたため、補正予算の審議から始まりました。

     新聞報道では、平成20年度の予算を「次年度の予算を繰り入れる『繰上充用金』を三割減らして実質収支の改善につなげる」としていましたが、財政が厳しい時期に、赤字額が簡単に減らせるものではなく、その中身は、退職手当債を平成19年度14億円、平成20年度は14億5千万円起債するとしていたのです。

     夕張市が「財政再建団体」に指定されて以降、夕張ショックが全国の自治体を駆け巡りましたが、夕張市の最大の教訓は、借金の積み重ねで赤字を隠してはならないというものです。

     西口市長は、その教訓を学ばずに、守口市の赤字を借金で穴埋めして、あたかも実質収支が改善されたかのような「ごまかし・粉飾」で、形式上の収支「改善」の見せかけを行おうとしていたのです。

    退職手当債は赤字補てんの借金議会の厳しい追及で一転、全額修正

     退職手当債は、借金ですから、当然返還しなければなりませんし、金利も付きます。財政が厳しいと言いながら借金で穴埋めすれば後年度に大きな負担となって守口市の財政を圧迫することは当たり前です。
     金利のかさむ借金計画を立てつつ、一方では、たとえば土居小学校跡地を売却するとしながらその売却益12億5千万円を貯金するともしています。それでは「財政再建」にはならないのではないかと、議会審議では厳しく指摘されました。

     すると、西口市長は、態度を一変させ、「平成19年度の退職手当債は全額撤回する。補正予算は修正する」と、したのです。補正予算とは言え、市長が提案した予算案を修正するという守口市では近年にないことが起こりました。

    平成二〇年度の退職手当債の発行はあらゆる努力をして、最低限に抑えることを約束

     続いて審議された平成20年度当初予算でも、14億5千万円の退職手当債が問題になり、議会から厳しい意見が相次ぎました。

     西口市長は、「財政の収支改善にあらゆる努力を行う。退職手当債の発行については、どうしても財政の早期健全化団体の適用を受ける恐れがあるときには、その額について議会とも相談をして行う。」と、約束しました。

    財政再建言いながら校庭芝生化?典型的なムダづかいが明らかに

     下島小学校、錦中学校で学校校庭の芝生化を行うという予算が提案されました。

     議会審議で明らかになったことは、各学校の校庭約8千㎡のうち、わずか5百㎡にすぎません。これでも校庭芝生化といえるのかと、率直な疑問です。また、校庭芝生化には国の補助金が付きますが、この申請もしていませんでした。

     約五百万円の予算を計上していますが、補助金申請をし、国の補助事業に採択されれば、単純計算でも3千㎡、一校に集中すれば校庭の三分の一が芝生化できることになります。しかし、教育委員会は、補助金申請に間に合わなかったと、思いつきの事業であることを告白。さらに、あまり広い芝生は手入れなどの管理が難しいと、芝生化事業そのものを否定するような発言まで行いました。

    地域へばらまく1000万円、商工会議所への新築祝いは議会の指摘で、予算を執行しないことを明言

     西口市長が、選挙公約の目玉として取り上げていた、いわゆる「地域創生モデル事業」、地域における自主的な課題解決活動を支援するというもので、一件五百万円、平成20年度は二件分、1千万円の予算を計上していました。

     この事業についても、市民からの要望もないなか、財政が厳しい時に「バラマキ」を行うべきではないとの議会の厳しい指摘を受けて、予算修正はしないが、執行を見合わせるとしました。

     同じように、守口門真商工会議所への「新築祝い金」ともいうべき、二百五十万円の補助金についても執行を見合わせると答弁し、市長の予算に対する無責任さを表しました。