こんにちは。守口市会議員団です。
[2008.3.26] -[新守口]
大阪府の橋下徹知事は、就任記者会見で、危機的な状況にある府財政について「大阪府財政非常事態宣言」を発表しました。そして、4ヶ月間の暫定予算とする2008年度当初予算は骨格予算とし、新規事業は原則見送り、8月以降の本格予算の編成に向けて6月末をメドに府の全事業を見直し、出資法人や府有施設も再検討する方針を示しています。
大阪府2008年度暫定予算案
○編成方針
本府は、財政再建団体への転落回避のために減債基金からの借入れや借換債の増発を行ってきたが、こうした将来に負担を先送りする手法と決別しなければ真の財政再建を果たすことはできない。
このたび本府は「財政非常事態宣言」を発し、今後、府のすべての事業、出資法人及び公の施設をゼロベースで見直し、「歳入の範囲内で予算を編成する」という原則を平成20年度から徹底することを明らかにした。
このため、平成20年度は当面、義務的経費を中心とした7月末までの暫定予算を編成した。
橋下徹知事のもと、新年度予算案が提示され、2月29日開会の府議会に提出されます。この予算案は、「財政非常事態」の名のもと府と市町村が共同で実施している事業を含め、市町村への補助負担金、交付金などをすべて見直すとして4ヶ月の暫定としたうえ、それ以後の事業継続の見通しも示していません。これにより、市町村・住民はじめ、関係機関に大きな不安と混乱をもたらしています。18日に行われた、暫定予算(財政再建のために編成する4カ月間の暫定予算案で、市町村への補助金や交付金などの一部を計上しない方針)について、知事が府市長会で説明した時でも、補助金などを見込んで2008年度当初予算を組んでいる市側からは「行政のあり方を覆す大問題」「何期知事をやろうとお考えか」などと批判が相次ぎました。
このような中、守口市でも2008年度予算案が議会に提案されています。19日に開かれた議会運営委員会でも「本市の予算は、通年予算となっているが、歳入の裏付けがない予算を審議できないのではないか」と、府の暫定予算の影響を危惧する意見が出されました。行政側は、「昨日(18日)、大阪府の財政課より、直接、市町村の財政部局に府の暫定予算について説明がありました。本市も含め、府下市町村は既に現行制度に基づく当初予算の編成を終えつつあります。府も、府と市との連携は必要と述べており、協議の場を設けることといたしておりますので、現行制度の維持継続を確保すべきものとして、予算をご提案申しあげておりますので、よろしくご審議を賜りたいと存じます。」と、府の補助金はともかく、現行制度の維持継続は確保すべきものと表明しました。