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  • こんにちは。守口市会議員団です。

    守口市議会三月定例会告示、新年度予算案・主要施策発表「財政危機」唱えながら新たな借金でバラマキ市政へ(新守口No1766、2008年2月24日)

    [2008.3.2] -[新守口]

    守口市議会3月定例会が19日、告示されました。

     会期は2月26日から3月26日の30日間が予定されています。19日には議会運営委員会が開催され、西口勇市長より新年度の主要施策と予算案が発表・提案されました。

    3月議会の日程
    2/26(火)

    議会運営委員会・本会議

    福祉保健委員会・建設文教委員会(現年度補正)

    2/27(水) 総務市民委員会(現年度の補正予算・条例)
    2/28(木)

    議会運営委員会

    本会議(20年度予算案・議案・施政方針演説)

    3/10(月) 議会運営委員会・本会議(各派代表質問1日目)
    3/11(火) 本会議(各派代表質問2日目)
    3/13(木) 福祉保健委員会(条例・予算案審査)
    3/17(月) 建設文教委員会(条例・予算案審査)
    3/19(水) 総務市民委員会(条例・予算案審査)
    3/26(水) 議会運営委員会・本会議

    新規施策は総額約32億円


     新年度の新規施策はA4用紙に3枚分、細分化すれば71項目もあり、総額は31億7900万円近くになります。これは前年度の喜多洋三市長(当時)提出分が法律で決まった児童手当の増額分1億6000万円を入れても34項目・11億4160万円だったことを考えても、異常な大盤振る舞いと言えます。
     内訳で一番大きなものは公有財産購入費他の22億円で、市土地開発公社の保有する西郷通一丁目の土地を買い戻します。残り9億円余の中で、目立つのは公共投資の増額です。予算上も昨年は建設事業費が総額10億円余り、一般会計全体に占める割合はわずか1.9%だったものが、新年度は29億6000万円近く、5.6%に3倍化しています。内容はクリーンセンターの4号焼却炉改良工事、本庁舎改修工事、庁内電子計算組織の再構築などで、西口市長は昨年の市長選挙時、学校施設の耐震化が進んでいないことをあげつらっていましたが、自分が予算を編成しても、新年度は守口小学校・梶中学校の各校舎棟の2校だけです。全小中学校にプロジェクター、書画カメラ等を導入したり、ポケットパークの整備など、不急ではないかと思われる事業も見られます。他にも、歩道改良工事や旧藤田市営プール管理棟の解体工事など、今まで放置していたものをこの期に一気に推し進めようとしています。自らの選挙公約であった校庭の芝生化も下島小・錦中の2校でモデル事業としてちゃっかり計画に入れています。費目上は補助金ですが、民間移管された八雲中しろはと保育園の建て替え補助に1億2000万円を計上しています。
     一方、福祉分野では扶助費の増は国の制度変更による中国残留孤児等への給付金のみで妊産婦検診の公費助成が日本共産党守口市会議員団の要望などもあって現在の1回が2回に増えることくらいで、府下最低クラスで市民の要望も多い子どもの医療費助成は手つかずのままです。

    財源は退職手当債などの新たな借金

     このように建設事業費を中心に、バラマキとも言える新規事業を実施する財源は、市税収入(9341万円の減)でも、地方交付税(5億2000万円の減)でも、府支出金(1億9400万円の減)でもなく、ひとえに前年度より額面で13億円も増えた市債(市の借金)です。中でも、将来の職員数減を見込み、当座の退職金の支払いをまかなうための退職手当債という借金を19年度から補正予算に組み込んでいます。19年度で言えば当初の想定を上回る職員の退職により、予算上足りない分は1億2900万円ですが、それに対して14億円も退職手当債を発行します。新年度も14億5000万円、21年度は22億9000万円を借金に頼るというのが2月4日に議会に説明された「早期健全化団体等適用防止計画」の柱でした。つまり、西口市長は本来の職員退職手当の足りない分、必要分だけを借金に頼るのではなく、将来の職員数減を見越し、借りられる制限いっぱいの退職手当債を発行し、余剰分で投資的事業をはじめとする諸施策を実施しようとしています。もちろん、退職手当債は実際の退職金だけでなく、一般財源として他の用途にも使用できるもので、日本共産党も有効な活用には反対ではありません。しかし、退職手当債は据え置き期間もなく、わずか10年で返済しなくてはならないため、19年度補正予算で計上した分の返済は20年度から始まり、市財政課の試算では、3年後の22年には6億円余りも退職手当債の支払いに充てなければならなくなります。大盤振る舞いのツケはすぐにやってきます。これで果たして市長の言うような22年に一般会計の単年度黒字化が達成できるのか、はなはだ疑問です。


    3月議会に提出された条例案

     19年度補正予算案、20年度予算案以外に左記の条例案が提出されました。


    ●市道路線の廃止について
    ●市道路線の認定について
     廃止3路線934・4㍍、認定7路線1316・1㍍
    ●守口市小企業者事業資金融資基金条例を廃止する条例案
     大阪府が実施するのに伴い、市条例を廃止するもの
    ●守口市都市公園条例の一部改正案
     大日東つつじ公園を追加
    ●守口市児童公園条例の一部改正案
     大日東町第2児童公園、東郷東児童公園を追加
    ●守口市建築基準法施行条例の一部改正案
     法改正による文言整理
    ●寝屋川北部流域下水道鴻池処理場における下水汚泥処理事務の委託廃止に係る協議
    ●寝屋川北部流域下水道鴻池水みらいセンターにおける下水汚泥処理事務の委託に関する協議
     寝屋川北部流域下水道鴻池処理場を府が直接行うことによるもの
    ●19年度補正予算案(一般会計・下水道事業会計・国保会計・水道事業会計)
     以上、19年度に係わるもの
    ●守口市職員定数条例一部改正案
     市長部局を50人減らし、1000人に、教育委員会を20人減らし230人に改めるもの
    ●生計援助資金貸付金条例の一部改正案
     法改正による文言整理
    ●守口市立わかたけ園条例案
     全文の改正
    ●守口市後期高齢者医療に関する条例案
     後期高齢者医療制度の開始に伴う条例整備
    ●老人医療費の助成に関する条例等の一部改正案
     中国残留孤児等を対象に含むもの
    ●国民健康保険条例の一部改正案
     後期高齢者医療制度の開始に伴う保険料の改定