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  • こんにちは。守口市会議員団です。

    大枝公園人工芝敷設・夜間照明入札で 不可解な最低制限価格100%落札の怪

    [2017.1.10] -[新守口]

    9月27日総務建設委員会が開催され、日本共産党市議団からまさき求議員が審議に出席しました。
     議案第59号「大枝公園再整備工事(西側その3)(人工芝及び夜間照明)請負契約の締結について審議されました。
     まさき議員は、一般競争入札で行われ、奥アンツーカー(株)が落札しているが不可解なことがあまりにも多いと指摘しました。
     人工芝を敷設するにあたって、国内で四百万㎡の納入実績のあるメーカーの人工芝を指定しているが、日本では積水樹脂と住ゴム産業の2社で約70%のシェアを占めているので事実上この2社の製品を指定しているのと同じではないかと追及しました。寡占状態のものを指定すれば独占禁止法に抵触するのではないかとの追及に答えられず、安全で良質のものを採用したかったのでメーカー指定ということになったと答弁。
     まさき議員は公共事業ではメーカー指定ではなく製品や品質を指定し、同党もしくはそれ以上の品物とい
    う規定をするものだと厳しく指摘しました。
     さらに、一般社団法人日本運動施設建設業協会の私的な資格である「運動施設基幹技能士」が人工芝を敷設することが義務付けられているが、その理由を質しました。
     品質を確保するための芝をはる工事資格というのがそれしか見当たらなかったため特記仕様書に入れたが、業者からの質問という形での指摘があったため、同等の施行技術経験があればよいというように変えたと答えました。
     まさき議員は、業者に言われて変更するということがあってはならないこと、当初から私的な資格を条件に付けたことが間違いだと厳しく指摘しました。
     ところでこの社団法人は「ごく限られたメンバーでしか活動の実態がなく、横のつながりが深い団体で闇カルテルを結んでおります」とまで業者の質問で触れられています。(左の表参照)真偽はさておき、社団法人で公益法人ではありませんからあくまでも一般の任意団体であることは間違いありません。その任意団体の資格を守口市が公共工事の条件に付けたのですから呆れます。
     さらに問題なのは、この社団法人の代表理事が落札業者である奥アンツーカー(株)の社長であることです。28年、29年の役員名簿には、代表理事 奥洋彦 奥アンツーカ(株)代表取締役社長 と明記されています。
     きちんとした国家資格である一級土木施行管理技士があるにもかかわらず任意団体の私的な資格を条件にした理由がここにあるのではないかとのうわさもあります。
     まだ不可解なことがあります。
     落札価格は予定価格の約90%となっていますが、この入札には最低制限価格が設けられています。
     最低制限価格は、直接工事費、共通仮設費、一般管理費、現場管理費の4つの項目でそれぞれ係数をかけて計算します。まず直接工事費は最低価格が2億197万5千283円に対して当該業者は2億196万7千131円、その差は8,152円業者が安いのです。
     次に共通仮設費は最低価格が1882万2千円、落札業者は1円の狂いもなく同額、現場管理費も、5715万9千9百円に対して同額。一般管理費が1977万千776円に対して1977万8千969円で7,193円業者が高くなっています。このままではこの落札業者は最低価格を割り込んでいますから失格ということになります。
     ここで出てくるのが端数処理という作業です。千円以下は切り捨てとなっています。つまり落札業者が最低価格を割り込んだ959円は端数処理で切り捨てられたために最低価格と同額で落札となったのです。
     最低制限価格と入札価格を比べれば100%の落札率です。
     神業(?)みたいな離れ業(!)と言えます。