こんにちは。守口市会議員団です。
[2007.12.27] -[新守口]
守口市議会12月定例会は12月7日から始まりました。本会議に先立ち議会運営委員会が開催され、同委員会で明らかにされたのは、西口市長当選後の9月14日に、伊藤、村上副市長が辞任して以後空白となっていた副市長に提案されたのは吉田豊彦氏(69歳)でした。
同氏は、60年に守口市役所に入職し、秘書課長、市長室長などを経て、86年水道事業管理者、87年収入役に就任、95年12月から02年3月まで守口市助役を勤め、退職後、同年12月には奈良市の助役に就任04年9月まで勤めていました。
この経歴でもわかるように、吉田氏は守口市助役を、2期目の途中で突然辞表を提出、任期半ばで職務放棄をしています。
また、奈良市の助役も、奈良市長選挙後、新たに就任した市長のもとでふたたび助役の座を狙っていましたが、議会の同意を得られず断念したという経緯もあります。
そのころ、非公式に奈良市のある議員等から、吉田氏が、守口市助役を任期途中で職務放棄した経緯について、さらには、奈良市で当時出回っていた同氏に関する怪文書の、事実関係について問い合わせがあったこともあります。
議会運営委員会では、「このままでは円満な採決ができない」「(吉田氏は)高齢で市政刷新につながらない」等の意見が出され、採決の方法について審議されないまま休憩に入りました。
市長提案の人事案件は、同日の本会議で同意の可否を諮り決定することがこれまでの通例ですが、この日は結局本会議で審議できず、会期を決定しただけで10日に延会となりました。
10日に開かれた本会議では、無記名投票による採決が行われ、賛成12票、反対9票(議長は採決に加わらない)の僅差で同意することが決定しました。
日本共産党は、吉田豊彦氏は守口市助役時代に、保育所の民営化を秘密裏に進めたり、守口市安曇川レクリェーションセンターの土地購入について、虚偽の計画に基づいて買収を行ったりするなど、市民の要求や、期待にこたえる地方自治体づくりはできないと判断し、反対票を投じました。
また、日本共産党の4人以外にも反対票が5票あったことは、同氏に対する副市長としての資質に疑問や懸念が議会として表明されたものであり、執行権者である市長に対するチェック機構としての議会の良識を示す結果となりました。