こんにちは。守口市会議員団です。
[2007.11.28] -[新守口]
一〇月から焼却場内のストックヤードが一部利用できるようになり、守口市でもようやくプラスチックごみの分別が始まりました。これにより、守口市は今年度は月に五〇トンほどのプラごみの回収を見越して、業者に中間処理と再商品化の委託契約を結んでいました。
しかし実際には、一〇月は二回の収集で、合計一二〇トンのプラごみを回収し、委託業者に引き渡しました。これは当初の想定を上回るばかりか、同時に紙やペットボトルの分別も相乗効果で進んだため、家庭可燃ごみの量は昨年同月の二二一一トンが今年は一七六五トンと差し引き四四六トン、比率にして二〇%もの大幅削減となりました。これは行政側の説明を受け、それに積極的に協力した市民の環境問題や自治に対する意識の高さを示すものです。
一方でいざ分別を始めると家庭ごみの中で容器包装プラスチックと呼ばれる部分が大半を占めていることがわかり、現在の月二回の収集では家の中がごみだらけとなり、市民から悲鳴が上がっています。また、収集日以外の日に誤ってプラごみを出したために、収集車が持って行かず、取りこぼしたごみが地域のあちこちに見受けられます。
もともとこれまで焼却ごみの内訳は、プラごみが重量比で一四%、体積比で三九%を占めていたので、こういう事態が生じることは当初から想定されていたのですが、導入当初と言うことで行政側もいきなりこれだけの分別がすすみ、プラごみが生じることは計算外だったのでしょう。ストックヤードが全面的に使えるようになる来年の早い時期から、プラごみの収集日を現在の月二回からさらに増やすべきです。
粗大ごみは市から委託された業者が集め、市のクリーンセンターに運びます。運ばれた粗大ごみは破砕機にかけられ、文字通り粉々になって、鉄・アルミなどの有価物を取り除いて、あとは焼却炉で燃やしています。この量は焼却ごみ全体の中でわずか7%にしか過ぎません。守口市は来月から始まる粗大ごみ有料化にともない、粗大ごみの量が二五%減ることを見越していますが、たとえその通りになったとしても、もともとが焼却量に占める割合が7%なのですから、それが7×0.25=1.75%となり、結局焼却量は2%も減らないことになります。
有料化の対象も、電化製品や家具・寝具などの指定品目はもちろん、割れた茶碗やクリーニング品付属の針金ハンガー、乾電池など、生活する上で必ず排出されるごみまでも一〇㎏三〇〇円払わねば出せなくなります(ただし、ガラス製のコップ・皿・お椀は再資源化できる有価物となり、瓶の回収時に無料で出せます)。
守口市は今年度(一二月~来年三月)だけで、有料化に伴う手数料を二一七四万七〇〇〇円も見込んでいます。四月以降なら一年間で九千万円近い負担増になります。
市はこの有料化を含む予算の提案の中で、「総合的な排出量の抑制から見ますと、いまだ環境への負荷、ごみ処理施設への高負担、そして財政負担など、さらなるごみ減量への取り組みが喫緊の課題」と説明してきました。しかし、プラごみを五〇㎞離れた京都府南丹市まで高騰したガソリンを炊いて走らせたり、業者に一トン当たり四五五〇〇円もの委託料を払うことは環境への負荷や財政負担を自ら招いていることになり、また粗大ごみ有料化でもごみ処理施設への高負担はあまり変わらないことなど、有料化することに大義はありません。ごみ有料化は中止するべきです。