[2016.4.19] -[新守口・議会報告]
平成28年度2月議会の最終日3月25日の本会議で、真崎議員が平成28年度一般予算と補正予算(第1号)等について、反対討論をしました。その要旨を紹介します。
平成28年度一般予算について
①総合窓口の民間委託
戸籍法の規定で、市職員にしかできない業務を民間に委託することはできないので、現在臨時職員が行っている業務の委託になり、市職員を何人か減少しても、4700万円の削減でしかなく、年間1億1千万円の委託費の発生は、約5千万円以上も新たな財政負担となる。財政削減の効果もなく、委託事業者には直接指揮命令ができないので、かえって事務事業の煩雑さを招き、偽装請負のおそれにさらされながらの民間委託には何の大義も名分もありません。
②守口市政施行70周年記念事業
これまで25周年、50周年に記念事業は行ったが、10年刻みでの記念事業はなかった。なぜ70周年記念なのかという疑問がまず一つ。それでも70周年記念を祝うのなら、昨年度中に市民や団体に呼びかけ実行委員会を立ち上げ市民の英知と総和を集めて記念事業を決定すべきが本来である。ひと晩で5千万円の税金が、「浪費」される花火大会。又、民間のノウハウを生かすのが本来のイメージキャラクターの着ぐるみに入るのは市職員で、窓口業務は民間委託というのは、官と民の仕事の基準が間違っている。
これら一連の二番煎じ三番煎じ記念事業で、何の独創性も知性も見受けられないのに市民の大切な税金をつぎ込むのは反対です。
③三次救急医療機関への補助金交付
この補助金3千万円の予算計上に極めて不透明な疑義があることを指摘。
④認定こども園への転換のための予算について
東部認定こども園の建設の準備も、民営化準備もスケジュールありきの拙速な暴走で、最終的に市民に損害を与えるもの、一度立ち止まって根本からの見直しが必要です。
⑤大型開発、公共事業について
都市計画道路豊秀松月線の事業開始、馬場菊水線を2車線化への変更のための調査、さらに大枝公園の再整備等の予算が計上されているが、過大な公共事業は後年度に負担を強いるもので認められない。過去に大型公共事業の推進が原因の一つだった平成13年度からの財政危機は、議員報酬や職員の給与の大幅カット、市民サービスも抑制して市民も行政も議会も耐え忍んで乗り越えた。今、少し財政にゆとりができたからと言って油断してはならないことの教訓だ。ピークの平成19年に市債残高は約472億円なのに比べ、28年度予算では633億円と160億円も借金が増加している事実は、借金に頼っての公共事業の推進を示している。歳出から歳入を決めるような、安易な起債発行、財政計画もない大型公共事業には反対。本予算案は、将来の守口市にとって悔いを残す恐れがあることを指摘して反対討論とします。
平成28年度一般会計補正 予算(第一号について)
本補正予算はコミュニティセンターに関する経費についての補正であり、質疑の中で明らかになったように、補助金の支出基準についても答弁が二転三転するなど、明らかに準備不足。スピードばかりにとらわれて、品質をないがしろにするような予算には到底賛成できません。
国民健康保険事業会計予算
市民の命とくらしを守る地方自治体として、保険料軽減のための繰り入れを求めて反対します。
酒井議員は、守口市立学校の施設等の目的外使用に関する条例案と市民球場条例を廃止する条例案に反対討論をしました。要旨を紹介します。
学校施設等の目的外使用に関する条例案
コミュニティセンターの使用料徴収にあわせて、学校の目的外使用についても使用料を1時間単位で徴収するもので、4月開始にこだわったために拙速な議案提案です。規則・要綱・申請方法等 すべて準備をして市民への周知期間も十分にとって提案すべきで、混乱が 生じる恐れがあり、反対です。
市民球場廃止条例案
市民球場を野球にサッカー等いろんな球技のできる人工芝の多目的球技場につくりかえるための、廃止条例です。
市民球場はつくられてから47年間、いろんな団体が毎日のように使用しているが、利用者や市民に十分に知らされないままの提案である。説明を充分にし、意見も取り入れ、計画と準備に時間をかけるべきで、拙速なので、反対です。